02. コーネリア・コンラッズ
"Passage"
コーネリア・コンラッドは、その場で恒久的または一時的なインスタレーションを制作します。ほとんどの場合その場で見つけることができる素材が何であれ(木、石、レンガ...)、制作作品は今にも私たちの目の前で崩壊し、壊れてしまいそうです。例えば、フォンテーヌブローの森で2004年に制作された「門」は、幻のようなインスタレーションです。古くなった門の基盤の上の石は、まるで無重力で浮遊するように見え、驚くべき印象を残す作品です。ドイツのオスナブリュックでは(「Skulpturenlandschaft」)、2007年に、森の中で、枝や金属線からなる優美で驚くべきインスタレーションを制作しました。2001年には、「森の風」(ロレーヌ)、現代アートの青天井のオープンスペースに、彼の彫刻の一つが展示されました。それは、「ライジングフォール」と呼ばれる作品で、今日では消滅してしまいました。この作品は、かつては枝を旋風のように渦巻きながら無限に踊っているような作品でした。コーネリア・コンラッドの静かな作品は、一度見たらいつまでも記憶に残るもので、確かだと思っているものがどこかで揺らぎ始めます。アーチストは長年の間、これらの過渡的な空間、疑問を投げかけてくるスペース、不安定な移行の時間を表す作品を、世界中で作り続けています。
「目に見えるものの中には、目に見えないものがあることを示したい。可能性、そうであるかもしれないと考える喜びを喚起したいのです。[...]一番私が興味を覚えるのは、秩序と混沌です。目に見えるものと、目には見えないもの。物質と実体のない物。それらは、矛盾するものではありません。それは、すべてのものに存在している極のようなものです。驚きと怒りの瞬間が大好きです。一般に、物を見ようとすると、見えません。一種の自分自身とのモノローグとなって歩き回るだけです。この怒りと驚きが、精神的な麻痺状態から私たちをよみがえらせるのです」コーネリア・コンラッド
ドイツ人アーチストのコーネリア・コンラッドは、恒久的または一時的なインスタレーションの作品を数多く制作しています。その場で見つけることのできる素材、枝、小枝などを使って、彼女は「パッサージュ」を作り出し、神秘的で詩的な空間へと私たちをみちびきます。
プロフィール
コーネリア・コンラッズ
ドイツ
出版されている著作の一部:"Places/Cornelia Konrads", Ed.Freiburg, Br.: Modo-Verl, 2007 ; "In situ.Cornelia Konrads", Site Specific Sculpture 2007-2011, 2012.