2017年アートシーズン
2017年4月1日から11月5日まで
毎年、芸術と自然、文化遺産の結び付きを称えるショーモン・シュール・ロワール。第9回アートシーズンは、新たに13人のアーティストが参加します。
まず最初に、長年フランスを拠点に活動する米国人アーティスト、シーラ・ヒックス。サントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏の融資による特別委嘱の一環として、乾し草小屋のギャラリーに色彩豊かな巨大なインスタレーションが設置されました。
独自の道を歩み続ける異色のアーティスト、サム・ザフランの特別展示も、2017年のもう1つのメジャーイベント。自然と植物への情熱からインスピレーションを汲んだ彼の作品は、詩情あふれる力強さが印象的です。『Arborescences(樹木)』と題されたこれらの作品は、ショーモン城の上方ギャラリーにてご覧いただけます。
彫刻家ステファン・ギランは、『Le Nid des Murmures(ささやきの巣)』と題された、半透明の水晶の花で構成される壮大なインスタレーションで厩舎の調教場を見事に昇華させています。
サラ・ファヴリオーは、ミツバチの納屋に、薄くて軽い小屋と彫刻を施した円柱を配置しました。城内の個人居室とロバ小屋には、マリー・ドニとカリーヌ・ボヌヴァルによる、繊細な砂糖の花や植物標本などの根気と時間を要する貴重な作品が展示されています。
歴史的大庭園では、ウルズラ・フォン・リーディングスヴァルトの巨大な彫刻、『Anastasia』をご覧いただけます。ロバ小屋の上方ギャラリーはアンドレア・ウルフェンズバーガーのダンボール彫刻、庭師の中庭のギャラリーにはマキ・ゼナキスの繊細な花冠が展示されています。
最後に、2017年国際庭園フェスティバルの「花の力」というテーマに沿って、デジタルアートの名手である二人のアーティストが手掛けた作品をご覧いただけます。歴史的大庭園に設置されたミゲル・シュバリエの『In out-Paradis artificiels』と、乾し草小屋の下方ギャラリーに設置されている、ダヴィデ・クワイヨーラによる現地制作の『Jardins d’Été(夏の庭)』です。英国人アーティストのレベッカ・ルイーズ=ロウは、厩舎の庇の下に無数の花を吊るしました。2017年の庭園フェスティバルを彩るガラス製の花やビジュアルアートの花とともに、この新シーズンにエデンの園さながらの香りを添えています。