歴史ある大庭園
06. ヴァンサン・バレ
"Chaos"
published at 16/12/2020
ショーモン・シュル・ロワールでヴァンサン・バレが提示する作品は、アーチストが自然とどのような関係を持っているかを強く反映しています。
アミリーのニヴェル(ロワレ県)における、レジスタンスのための記念碑として、最初の彫刻作品が制作されました。これは年輪、皮膚、大きな体躯を持った木のメタファーが活かされています。木の幹そして同時に人の体を表す柱の列は、ポリスチレンのブロックから切り出されてその形に鉄を溶かして作ったものです。その柱列は、レジスタンスの年齢を示し、上部が切断されているのは中断を意味しています。
想像上の生きた形状から物質的な形状へのシフトは、その後の彼の「直立した」あるいは「横になった」彫刻作品に絶えずみられるものです。その後、2010年頃を境に、組み立ての中に木が使われるようになります。それはアルミニウムの柱の横に立てられた「仲間」という幹、それはアルカイックなふたつのルソーにようです。そして「カット」は大きな二つの双柱で木と金属が交互に使用されています。
丘の端に位置する歴史ある大庭園に、アーチストは6つの要素からなる鋳鉄の彫刻を配置しました。見学者は、移動しながらあるいはブロックの間に一休みしながら、円形に切り取られた変化する風景を、これらの彫刻を通してみることができます。
プロフィール
ヴァンサン・バレ
フランス
フランス
1948年にフランスのビエルゾンに生まれたヴァンサン・バレは、パリの国立高等美術学校を卒業しています。偉大な建築家ルイ・カーンの弟子で、都市計画の博士号と建築家の免状を取得します。2011年までパリの美術学校で教鞭を執ります。サン・フィルマン・デ・ボワ(ロワレ県)とパリで活動をしています。