2012年アートシーズン
2012年4月6日から11月7日まで
芸術と自然とのつながりをテーマとした最初のアートの中心地、ル・ドメーヌ・ド・ショーモン・シュール・ロワールは、今年もまた、積極的な現代美術展示プログラムを展開します。サルキスに特別に委嘱された72のステンドグラスや、ジュゼッペ・ペノーネの巧妙なインスタレーションが、造形芸術作品と写真作品が隣り合うこのコースのクライマックスを飾ります。
サントル地域圏が3年に1度行う委嘱の一環として、サルキスは類まれな力強さを持った作品を創作しました。2011年にショーモン城に展示された32の作品からなる最初のシリーズに加えて、2012年には40の新たな作品が登場します。「Ailleurs Ici 」(彼方、ここ)と題されたこのシリーズは、アーティストの架空の美術館を構成し、そこには、場所の記憶、世界の記憶、そしてサルキス自身の記憶との戯れの中で、生と死、愛と建築といった根源的なイメージ、魅力的であると同時に意表をつく「心の窓」が表現されています。この展示は2014年12月31日まで開催され、2012年春にはカタログも発行される予定です。
ショーモン城に近い大庭園では、ジュゼッペ・ペノーネが、当ドメーヌのために設計した作品をめぐる秘密の木立ち探索の旅へと私たちを案内してくれます。人間と自然を結ぶ深い絆を探る、アルテポーヴェラ(貧しい芸術)を代表するこのイタリア人アーチストによって、さまざまな作品に出会うことのできる見学コースがデザインされました。彼のインスタレーション作品はまさに草木との相互作用です。数年かけて書き上げられた対話の中で、無機物と植物が互いに絡み合い、互いの懐にくるまり、互いにつかみ合う過程が明らかにされていくのです。
このような過程、自然に残される人間の足跡や記憶といったテーマは、ル・ドメーヌ・ド・ショーモン・シュール・ロワールによる委嘱の枠組みの中で招待された他の4人の造形アーティストの作品からも感じ取ることができます。今年は、パトリック・ドハーティの植物構造、ミシェル・ブラジーのムースの花とモロコシのホウキ、平川滋子の光合成の木、サミュエル・ルソーの永遠の栗の木(樹木とその陰)を初めとする数々の詩情あふれる作品に出会う機会です。
当ドメーヌのギャラリーで同様に重要な位置を占めているのが写真作品です。ショーモン城と農場中庭にて、ダレン・アーモンド、アレックス マクリーン、エリック・ポワトヴァン、ジル・ヴァリュジンスキ、ブリジット・オリヴィエの作品が紹介されます。
また、2012年は、ル・ドメーヌ・ド・ショーモン・シュール・ロワールで新たな芸術空間が完成する年でもあります。新たに増設された展示室と500平方メートルに及ぶ展示ギャラリーに加え、大庭園も10ヘクタール拡大し、有名な造園家ルイ・ベネックにこの空間の設計が任されました。