2021年アートシーズン
2021年4月3日~11月1日
自然とのつながりを続ける2021年アートシーズンは、約15人ほどの新しいアーティストを招待し、例年通りドメーヌ・ド・ショーモン・シュール・ロワールの建築や風景との対話を織りなすオリジナルの作品を紹介します。
まず最初にミケル・バルセロ(Miquel Barceló)とポール・ルベイロル(Paul Rebeyrolle)の二人の偉大なアーティストが挙げられrます。原材料、物の厚み、現実と自然の粗さへの嗜好を備えたこれらのアーティストは、共通して素晴らしいエネルギーを持っています。彼らは、その敏感で繊細な感性をもって、存在と生きることの痛みと幸福を、深く感じ表現します。ミケル・バルセロ(Miquel Barceló)は歴史庭園の果樹園にテラコッタとセラミックのオリジナル作品を創作し、ポール・ルベイロル(Paul Rebeyrolle)はシャトーに30点近くの大きな風景画を展示します。一方、別の暴力と苦しみを体験してきたアブデル・ラマン・カタナリ(Abdul Rahman Katanani)は、庭園の木々に驚くべき、有刺鉄線でできた巣のインスタレーションを掛けます。
反対に、塩田千春の暗く繊細な蜘蛛の糸は、振動する神経細胞のように、乾し草小屋のギャラリースペースを埋めていき、キャロル・ソルヴェ( Carole Solvay)の繊細な糸と羽の木はロバ小屋に展示されます。シェイラ・ヒックス(Sheila Hicks)はシャトーの名誉の階段に、繊細な色彩をちりばめ、サフィア・ヒオス(Safia Hijos)は厩舎の外壁に詩的なつる植物のようなセラミックを刻みます。
ジャン・デュビュッフェ(Jean Dubuffet)の版画のコレクションもシャトーのヤマアラシのギャラリーで展示され、特筆すべき現象(Phénomènes)シリーズも含まれ
2020年に展示されたパスカル・コンヴェール(Pascal Convert)のガラスの図書館と切り株の作品に、今回は信じられないようなクリスタルの子供部屋が加わり、新たな冒険を提案します。傍ら、領地がすでに所有する特に美しいカーボンプールCarbon poolの作者クリス・ドルリー(Chris Drury)は、ミツバチの納屋に新しいオリジナルの作品を創作します。ジョエル・アンドリアノメアリソア(Joël Andrianomearisoa)の屋外作品がついにアニェス・ヴァルダの中庭の植物と対話します。
これらの新しい作品は、すでに存在する作品と伴って、ドメーヌ・ド・ショーモン・シュール・ロワールへの訪問に、特別な詩的かつ豊かなひと時を提供します。