歴史ある大庭園
10. エヴァ・ジョスパン
"Folie"
published at 19/11/2018
エヴァ・ジョスパンの作品「Folie」(狂気)は、装飾用の建物を参照しており、これは主に散策者の歩みを区切る装飾的な建物として、景観のよさをアピールするものです。
「ショーモン・シュル・ロワールで、エヴァ・ジョスパンは、比類のない才能で今まで彫刻してきた彼女の好きな素材である厚紙をはじめて放棄し、創作の新しい段階にはいりました。彼女の新たなテクニックは、今までのものと根本的に異なる成形セメントであり、詩的で記念碑的な作品を生み出し、ミネラルと植物を微妙に組み合わせています。
彼女が生み出すのは、洞窟の中での奇妙な洗練された宇宙で、赤い石と澄んだ貝殻の装飾に覆われ、空から落ちる花輪、金箔の象嵌、細かいレリーフ彫刻などで飾られています。これらのモチーフは、細かく彫刻された厚紙のモチーフを思い出させるものですが、ここでは石の中に刻み込まれています。
歴史的なパークのために彼女が設計した「フォリィー」(狂気)の建物の外的な力と、内部装飾の繊細な感受性の大きなコントラストが特徴で、力と脆弱性を調和させるアーチストの創造性豊かなパワーを感じさせます。空想の膨大さと、繊細な石の装飾との世界が、見る人を魅惑的な空想と、お伽噺の世界に誘います。Chantal Colleu-Dumond(シャンタル・コルー=デュモン)
「エヴァ・ジョスパンの作品を前にするということは、周りの世界の観客であると同時にその世界の役者であるという、ある種の内観と、外に向かって立つということ同時に体験することです。ダリア・ド・ボーヴェ、パリ、2016年3月
プロフィール
エヴァ・ジョスパン
フランス
エヴァ・ジョスパンは、1975年生まれで、2002年にパリの国立高等美術学校を卒業しました。