2019/2020年シーズン
ショーモン・フォト・シュール・ロワール
2019年11月16日から2020年2月28日まで
今回で第3回目を迎えるこの写真展では、風景との特別な対話という趣向のもとに国内・海外のアーティストを集め、ショーモンの領地、ロワール川、あるいは遥か彼方のアジア、アフリカ、アメリカの景観をとらえた、いずれもフランスでは未公開の作品が紹介されます。
ロワール川という被写体に注目したのは、3人のアーティスト。アメリカ人のジェフリー・ブロンズ(Jeffrey Blondes)は、一年の歳月をかけて、光と色彩がとめどなく変化する景色の移り変わりを通して、時間というものの本質に迫りました。マノロ・クレチアン(Manolo Chrétien)の作品では、川の流れが生む無数の渦が、とらえどころのない魅力の中に私たちを引き込みます。やはりロワール川に魅了されたアンリ・ロワ(Henri Roy)は、領地のポートレートを現地制作し、これにテキストを添えて当地の雰囲気へと私たちを誘います。それぞれのアーティストによる、独自の手法を凝らしたきわめて独創的な表現です。
一方、韓国を代表する世界的写真家、ベー・ビョンウ(Bae Bien-U)の「Orum」シリーズは、まるで抽象絵画のような済州島の火山の幻想的な姿が印象的です。ジュリエット・アニエル(Juliette Agnel)は、スーダン共和国の旅から、時を超越した強烈な風景を持ち帰りました。
最後に、メキシコ出身のフアン・サン・フアン・レボラール(Juan San Juan Rebollar )は、植物たちの生き生きとした詩的な趣きへのこだわりを共有します。
2019年11月から2020年2月末まで催されるこのイベントで、100を超える未公開の写真作品を通して、身近なあるいは遠い異国の素晴らしい景観や神秘的な景色をお楽しみください。