歴史ある大庭園
02. アンディー ・ ゴールズワージー
"Cairn"
published at 05/01/2018
世界的な芸術家として知られるイギリス人アーチスト、アンディー ・ ゴールズワージーは、ランドアートの作品を制作しています。1970年代の終わりから活動を行っている彼は、数々の自然や風景を材料にして、場所と作品とが完全に調和のとれた自然を基盤に、繊細な作品を生み出しています。
アンディー・ゴールズワージーは、氷や雪の彫刻、石造りのアーチの構築、枝の彫刻、樫や楓の葉の組み合わせ、タンポポの花模様、小石の組み合わせ模様などを生み出します。また彼は、太陽、雨、海といった要素を取りこみ、季節を表現することで作品を特徴付けます。
「積み重ね、それはそれぞれの要素の単なる合計を越えるものです。光、色、寒さ、水、石のケルンが存在します。それらを結びつけるために、月光、日没、上げ潮、しっかりしたゼリーを使用しました」アンディー ・ ゴールズワージー
アンディー ・ ゴールズワージーは、気のおもむくままに自然というものをとらえ直す芸術家です。彼のプロジェクトは、アメリカ合衆国、オーストラリア、日本、フランス、または北極点において制作されています。しかし、彼のお気に入りの場所は、スコットランドの土地で、そこに彼はすでに20年間住んでいます。
アーチストは、ショーモン・シュル・ロワールで、プラタナスの切り株を材料にして作品を制作しました。これは石と植物が絡み合って、年々、一体となって覆われていく様を作り上げた「ケルン」(積み石)です。
プロフィール
アンディー ・ ゴールズワージー
イギリス
1956年イギリスのチェシャーで生まれる。アンディー ・ ゴールズワージーは、ヨークシャー州リーズの近くで育ち、若くして近くの農場で仕事をしました。土地の仕事や田園風景が彼の作品に浸透しています。1974年から1975年にブラッドフォード・アート・カレッジで学び、1975年から1978年にランカスターのプレストン・ポリテクニック・スクールで学士号を取得しました。
アンディー ・ ゴールズワージーは、1993 年にブラッドフォード大学名誉博士に、また 1995 年にセントラル・ランカシャー大学の名誉会員となりました。
1986 年以来、アンディー ・ ゴールズワージーはスコットランドにダンフリースシャーのペンポントに住んでいます。古い石造りの建物に、彼はワークショップをもっています。彼は多くの国で、様々な自然の土地を相手に作品を制作しています。
その場に恒久保存されたゴールズワージーのインスタレーションは、ワシントンにある国立美術館に展示されています。その他、サンフランシスコのデ・ヤング美術館、ニューヨークのユダヤ人の遺産美術館、ニューヨーク州のマウンテンビルのストームキングアートセンター、カリフォルニア州パロアルトにあるスタンフォード大学、サンフランシスコのプレシディオ、フランスのオート・プロヴァンスの地質学自然保護区のディーニュ・レ・バン、ミズーリ州のセントルイス美術館、ニューヨークのオルブライト=ノックス美術館、オーストラリアのクイーンズランドのゴノンデール国立公園のゴノンデールレンジグレートウォークなど数多くの場所で見ることができます。ゴールズワージーの作品は、イギリスのウェストブレトンのヨークシャー彫刻公園、マドリッドのソフィア王妃芸術美術館、ワシントンのナショナル ・ ギャラリー、ニューヨークのメトロポリタン美術館、サンディエゴの現代美術博物館、デモインアートセンターで大々的な個展が行われています。 ヨークシャー彫刻公園での展覧会は、2008年にサウスバンクショーから視覚芸術における権威ある賞を与えられています。